占いは昔から悩み相談も含んでいました。カウンセラーですね。
今でも占いに、カウンセラー要素は大事です。
占いを信じない人の多くは、相談者を見て答えを言っているんだよ。という人が多いと思います。
そして、実際にそういう形での占いをやっている人もいるとは思います。
(話を聞いてあげて、ストレスを抜いてあげる。とても大事な事です。)
その頃の僕も占いは好きでしたが、手相以外の占いは人を見て話をしているんだろうとか、結局何を言っても当てはまるんだよ、と思っていました。
(手相だけは信憑性が高いと思っていました)
ある時テレビで、ある有名な占い師さんが、タロット占いをやっていました。
鑑定結果が、なんでそうなるの? 当たってるわけがないや。と思っていたら、
相談者の人がビックリしていて、「なんでそこまでわかるのか?」と
驚いていました。
それをみて、少しタロット占いの印象が変わりました。
その後も鑑定結果を聞くたびに、相手を見て話をしているとは思えなかったのです。
冷静に考えてみると、テレビだからヤラセかな?
ということも想定しましたが、やはりタロットには興味が沸いてしまった。
自分でやってみようと、タロットと本を買ってみたが、いまいちよくわからない。
そこで、恵比寿にあるアカデメイアという学校の「はじめてタロット」
(昨日のTVタックルにアカデメイアが占いの学校として出ていました。)
という毎週土曜日 1時間20分 全6回の講座を受けることにした。
タロットの一枚一枚の意味がわからない初心者でも、
タロットの絵のイメージだけでタロット占いをやりましょうという内容。
受講生みんなが初心者だということもあり、先生が生徒に相談内容ありますか?
と言って実践の見本を見せてくれた。
手をあげた女性は、今どきの若い元気な女性でした。
「彼氏が欲しいんですけど出来ますか?」
という相談です。 やっぱりそう来たかと思いました(^^)
先生がタロットをシャッフルし、カットして、並べました。
ヘキサグラムだったと思います。
その中のどこにあったのか忘れましたが、『太陽のカード』を指を差して、
先生「幼馴染の男の子はいますか?」
女性「はい」
先生「その男の子とは仲がいいですか?」
女性「はい」(女性は少し驚いている)
先生「もしかして、その男の子の事が気になっていませんか?」
女性「えー! どうしてわかるんですか?」(鳥肌が立っている仕草)
(僕も、周りの生徒もビックリ。)
先生「実はその男の子が気になるので、恋愛に積極的になれてないのでは?」
女性「確かにそうですね。」
その後、その男の子とどう接していけばよいかアドバイスをしていました。
やっぱりタロットはすごい! テレビで見たのと同じだ!
と思いました。
それから、タロットのマスターコースへ進み、タロットについて深く勉強をしました。
今の僕が見れば、なぜそんな答えが出たのか分かるのではないかと思います。
きっと、過去(原因)の位置に『マジシャンの逆位置』が出ていたのでしょう。
マジシャンの逆位置は、スタート出来ない。という意味。
さらに心理、現在、未来、の位置に消極的なカードが配置されていた。
そして、相手が『太陽のカード』だったのではないかと。
太陽のカードの子供から連想して、幼なじみとなったのでしょうね。
この連想力はすごいと思います。
その時の先生が、学校の系列店のデルフィーという占い店で働いている方で、
現役の占い師さんでしたので、感性も鋭かったのだと思います。
ちなみに今は講師をしていないと思いますが、恵比寿の占いデルフィーも卒業されて、独立して活動されています。
Rieko★先生のプロフィール
前置きが長かったのですが、ここからが僕が言いたい事。
タロット占いは、相手の印象や想像で答えを出してはいけない。
見た目、印象、雰囲気、などの視界から入ってくるものに影響されてはいけない。
視界や固定観念にとらわれると、本質を見失う。
タロットの良いところは気づくこと。
本人も気づかなかった問題を見つけ、対策していくこと。ではないかと思います。
幼なじみが気になって恋愛が進まなかった女性も、
きっとその事実に気づいてなかった。言われてみるとそうだとわかったのです。
「幼なじみが好き」「恋愛に進めない」別々では理解できていたが、
これがお互いに関係していることに気づいてなかったのでしょう。
実際に僕も、親しい友人を占うと人柄を知りすぎているために、自分の考えが影響されてきて、的中率が下がる傾向にあります。
逆に、友人が僕の知らない知人を連れてきたときなどは、的中率が格段に上がります。
すべて、タロットから伝わるイメージ、事柄を伝えているからです。
これは、プロになってからよくある事なのですが、手相をみて、タロットをみて、お客様の話とかみ合わない事がある。
でも、なぜかみ合わないのか? と悩みます。
お客様に正直にこう出ているのですが、と伝える。
すると最後になって、実はこうこうなんです。と言われて答えが判明することはとても多い。
さきに言ってよ! って思ってしまいますが、 全てがかみ合う瞬間はとてもうれしいです。
お客様からすると、言いたくない事や、自分で認めたくないことがあるのです。
だけど、内容があまりに合致していると話をしてくれます。
占いの内容を無理に相手に合わせていたらここまでたどり着けません。
ただ勘違いしてもらいたくないのは、タロットの結果を強引に押し付けてはいけません。
簡単に話を捻じ曲げないで欲しいだけです。
どうしても出口が見つからない時は、お客様と一緒に出口を探すことも大事です。
タロット占いは、相手がまだ気づけていない事を表に出すことができるし、 視野が狭くなっているのを広げてあげられると思ってます。
だから相手の話に合わせているだけでは、何も生まれてきません。
タロットカードを信じると、きっと何かが見えてくると思います。