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本当?というくらいの可笑しな話

占いとは全く関係ないのですが、10年程前のあり得ない話をお伝えしたいと思いました。

僕の中で、『 まさよし事件 』 と名付けています。

 

僕は役者の勉強をしていたことがあり、エキストラの仕事を毎日のようにしていた時期がありました。

ドラマなどの撮影は、人が少ない早朝に行われることが多く、千葉から始発電車で東京へ向かうのは当たり前のようにありました。

 

ある日千葉から始発電車で東京へ向かい、都内の井之頭線という電車に乗っていた時の話です。

始発近い電車だったため、車内は少なかったのですが、酔っ払いらしき青年が座席上に横になって寝ていました。

他の乗客は少し距離を置いて座っています。

 

何駅か先で50代くらいのおばちゃんが乗ってきて、酔っ払いの青年をジロジロ見ながら近くに座りました。

嫌な予感。

おばちゃん注意するのか?

と周りの乗客も様子を見ています。

おばちゃんはその青年の横へ行き、横になっている青年を無理やり起こそうとしています。

僕はトラブルにならなければいいなと思いながら見ていると、

おばちゃん 「 まさよし、起きなさい! 」

周りの乗客 「 ・・・・・ 息子? 」

周りのみんな、目がテン。

 

そういう事でしたか。 それにしてもすごい偶然です。

酔っ払いの息子を見つければ、誰でもそうなります。

息子の表情は、( なんだようるせーな )的な感じです。

 

酔っ払いの息子からすれば、気持ちよく寝てたのにという感じで、また横になろうとします。

おばちゃんは、さらに起こします。

おばちゃん 「 まさよし、ほら起きなさい 」 と。

そうしているうちに、駅で電車が停車しました。

 

息子は、( なんだよ )という顔をしながら立ち上がります。

フラフラとドアの方へ歩いて行きます。

プルルルルルー 「 ドアが閉まります 」 の案内。

息子はそれでもドアへ歩きます。

プシュー  といってドアが閉まりましたが、あろうことに、

 

息子が頭を挟まれました。

コントのような出来事。僕は笑いをこらえるので精いっぱい。

 

それでも出ようとする息子。

ドアがプシューと開きなおし、外に出る事が出来ました。

 

でもあれ? おばちゃんは?

座って見ているだけ。

一緒に降りなくて良かったのかな? と思っていたら。

おばちゃんが、ひと言。

 

「 まさよし、じゃなかったみたい 」

 

僕は笑いをこらえると言うより、下を向いて爆笑。

周りの乗客からも、クスクスと笑い声が聞こえました。

 

こんなコント仕立ての偶然は、人生で二度と巡り合わないだろうと思います。

今でいうところの、テレビ番組モニタリングに引っ掛かったのでは? と思ったくらいです。

 

酔っ払いが電車で寝ているのをみて、思い出してブログにアップしました。