タロットから学ぶシリーズ、第8回。
『 死神(DEATH) 』
見た目も、名前も、怖いカードです。
タロット占いをしたことない人の中に、タロット占いが少し怖いという人がいます。
たぶん死神や、悪魔、塔、などの黒っぽいカードを想像するのではないかと思います。
意味も、終了、停止、終末、破滅、離散、清算というものが多いです。
死神が世の中に現れると世の中が終わる。というイメージです。
これは、昔のヨーロッパでペストという伝染病が流行り、人がバタバタ亡くなりました。原因も分からないので目には見えない死神が人々を葬っていると想像していた事をイメージしている様です。
カードに描かれている、下の方に人が倒れている様子がそれを表しています。
ただし、ここで終わらせてしまうと、タロットカードに描かれている事をすべて語っている事にはなりません。
後ろの方には二つの塔(冥王ハデスの門)があり、そこから太陽が上がり始めています。
いわゆる、新しい世界の始まりも暗示しています。
という事は、死神が現れて一度世の中が終了しますが、その後に新たな太陽(希望)が上り始め、新たな世界が始まる。
『 終了と再生 』を意味しています。
例えば、彼氏(彼女)と別れてしまった(フラれてしまった)とします。
その時は、もう終わった。と思うかもしれません。
確かにその人との関係は終わったのですが、人生全体から見ると、新たな出会いのスタートの瞬間だと言えるのです。
離婚しても、再婚もある。
卒業したら、入学、就職がくる。
退職したら、転職してまた新しい仕事や人間関係が始まる。
バンドを解散したら、別のグループとの結成もあるし、新しい道へ羽ばたくかもしれない。
ネガティブに捉えれば、終了だけを意識しますが、
ポジティブに捉えれば、新しい世界へ行くための切り替えなのです。
人生では、死神(人生の転機)が現れる場面がたくさんあります。
その時、死神だけに気を取られることなく、次に上がり始めている太陽に早めに気付いてほしい。
その太陽は、『今までとは違う、素敵な未来を照らしてくれる』
夜の後には朝が待っている。
別れた後には出会いが待っている。
引退後は次のチャレンジが待っている。
もう終わりだ。と諦めることなく、
気持ちを切り替えて、次に昇ってくる太陽を見付けましょう。